株式会社中村農園

社長あいさつ


代表取締役 President
中村 慶吾 Keigo Nakamura
Profile
1979年3月生まれ
高知工科大学 工学部 物質・環境システム卒
2001年中村農園入社
2002年8月専務取締役就任
2015年6月代表取締役就任
1955年(戦後10年)まだ食料が豊かではなかった時代に、創業者 中村利道は百合の魅力に惹かれ、花生産を営みながら国内産球根の取扱いを始めました。
そのベンチャー精神はひたすら百合が好きという気持ちと、「お役に立つ球根をお届けしたい」という願いであり、「社業は花生産者とともにある」という理念となりました。

1990年(平成2年)、オランダ産球根の輸入自由化の年に、中村裕司によって株式会社中村農園が設立され、新たなチャレンジが始まります。
グローバルに取引される球根の世界において、技術や目標が刻々と変化し続ける中、ハード面では、球根専用冷凍施設の増設に始まり、使用済みケースの再資源化用破砕プラント、試験農場、解凍サービス用温蔵庫、ソーラー発電システムによる施設の高度化、ソフト面では、プレ・ルーティングシステムの普及、ホームページの品種データベースや試験データの公開、ゆりフェスタを通じたプロモーション活動など、時代にあったニーズを形にして参りました。

2015年(平成27年)、創業60周年・会社設立25周年を迎え、中村慶吾が代表取締役に就任し、新たな時代への改革が続きます。同年、フランス産球根の輸入自由化に合わせて、ロット試験場を建設しました。これまでの品種試験場とは一線を画した実践的なハウス環境の下、原点回帰でお役に立つ球根とは何かを追求し、お客様と私たちが共に学べる場所を目指しています。研修施設としての活用も期待されており、次世代生産者の育成にも努めて参ります。
また、ITの活用で、試験栽培結果を集約したデータベースを再構築し、ホームページの全面改修と品種検索機能のスケールアップ、業務の効率化も進みました。
プロモーション活動では10年続いたゆりフェスタを刷新した「6月のゆりの展示会」がスタートし、花とひとチームによって、社外での百合の展示や実験的試みが続いています。

日本の社会も花の存在も、新たな価値創造への転換期にあります。
近年の百合の品種開発は目覚ましく、未来の百合はもっと楽しいものになると思います。
今後ますます生産者の皆様と力を合わせ、百合をモチーフに「花と笑顔に満ちた心豊かな社会」の輪を広めていきたいと考えます。

国内外百合に関わる皆様の、ご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
今後ともよろしくご指導をお願い致します。

2017年11月